存在しない猫ミーム 解説

こんにちは。ラーメン界の長宗我部元親です。
今回は、2024年7月現在も大流行、一世どころか二、三世を風靡しっぱなしの猫ミームについて紹介します!
時事ネタを扱うのには抵抗があったのですが……存在しない猫ミームの解説を行っていきます!

それではさっそく参ります!

 夕焼けを見てたそがれる猫

切ない感情や郷愁を表してくれるこの動画。
世界的にも人気ということで、やはり夕焼けにノスタルジックさを感じるのは人類共通なのだと感じられますね。

元ネタは不詳です。転載を繰り返してきたようで、どうやらアジア圏のユーザーが投稿したものらしいという噂です。
撮影者や猫が今どうしているのか分からないのも、ある種この映像を魅力的にしているのかもしれませんね。

 札束風呂に浸かる猫

もはや定番、「マニマニ猫」と呼ばれて人気の動画ですね。
大金を得たときや欲望だらけの妄想など。用途が分かりやすいため人気です。
ABBAの「Money, Money, Money」をバックに、風呂桶の札束を豪快に散らす黒猫というキャッチ-な要素でいっぱいです。

元ネタはヨーロッパ某国の動画投稿者によるもので、猫の名前はbillyというそうですよ。
実は札束は本物だと発覚した途端、ミームとして登場する回数がガタ落ちしたのはご愛嬌ですね。

 巻き貝を噛む猫

巻貝を噛んでいる姿に合わせて法螺貝のSEが付加されているこちらの動画。
合戦の合図とは思えない気の抜けた姿に笑みがこぼれてしまいますね。

元ネタは日本の漫画家・新館ひろしさんがX(当時Twitter)に投稿した動画です。
この動画がバズったことがきっかけで本業の漫画が注目を浴び、お仕事が隔週更新のWeb漫画1作だけだったところから、季刊誌の連載・地域新聞の4コマ漫画・フリーペーパーの裏表紙・サイゼの壁の絵などを手掛けるまでに飛躍を遂げたそうです。
猫ミーム、夢がありますね。

 ポストの上で逆立ちしている猫

使い時は難しいですが、可愛らしさやよくわからなさで使われている動画です。
背景の桜や真っ赤なポストと、華があるのも人気のポイントですね。

元ネタはアジア某国のYouTuberが日本観光に来た際に撮影し投稿したものです。
その方が普段から炎上商法まがいのことを繰り返していたため、よく知る人からは「逆さ立ちではなく吊るしているのでは」と話題になりました。
それを知らない人からは「かわいい」として何事もなく拡散されていったようです。
無知、罪ですね。

 暗い井戸から外を見ている猫

絶望的な状況を表す、ちょっと怖いこちらの動画。
真っ暗な井戸からひょっこり顔を出す猫はかわいいのですが、明らかに何かが破裂したような音や地響きのような唸り声が聞こえてくるのがチョイ怖ポイントだと思います。
と言ってもみんな「そんなもの聞こえない」「お前がおかしいのでは」などとはぐらかされるんですがね(笑)

元ネタは中東某国の方がYouTubeに投稿した動画です。
投稿されてしばらくは大した再生数ではなかったものの、極端に賛否が分かれる不思議な評価率とコメント欄が話題になりました。

 変な麺料理を眺めている猫

戸惑っている表情の猫と、独特ながらもまあおいしそうな麺料理のコントラストが映えますね。
知らないものを見たときにちょうどいい動画になっています。
麺が焼ける音も心地よく、思わず似たような料理を作ってみたくなりますね。

元ネタはヨーロッパ某国のレストラン・SpazzaturaがInstagramに投稿したものです。
創作料理の紹介にと撮影されたのですが、手を乗せていた鉄板が急激に熱くなってきたのを感じた猫が突然飛び上がる瞬間にしか注目されず、効果的ではなかったそうです。
猫ミーム、夢がないですね。

 タコの上に立って波打ち際をゆく猫

鮮烈なビジュアルで一気に流行ったこちらの動画。
画が強すぎてむしろ使いづらいのですが、根強い人気を誇っていますね。

なんとやらせも合成もないことが明らかになっています!
ヨーロッパ某国のドキュメンタリー番組で偶然にも撮影できたという一幕。
この猫は地元のサーファーが面倒を見ていた野良猫で、Surfenと呼ばれ親しまれていたそうです。
サーファーの姿を見ていつしか平然と2本足で立っていたようですが、まさかタコの上に立つとは。
そもそもタコもいつから、なぜ浜辺にいたのか、色々と謎です。動画のシーンのあと、番組スタッフの晩餐にふるまわれたそうです。

 城を挟んで喧嘩している巨大な2匹の猫


ド派手に動き回る巨大な2匹の猫、倒壊する建築物、かすかに聞こえる悲鳴。
合成にしか見えないのに漂うリアリティーは思わず息を呑んでしまいますね。

日本で実際に行われたものだと熱心に触れ回る方々の力により、タイムマシン説や並行世界説などといった具にもつかない主張が広まっているようです。
かくいう私もその一人で、国民全員が巨大なニューラライザーでピカッとやられて記憶を消されたのだと思います。
確実にそうです。

こんな話ばかりしているとせっかくの動画も楽しく見られなくなってしまいますね。
猫ミーム、悪夢のようですね。

 牛柄のスポーツカーや青いバラとともに発光する猫

綺麗ですね。青色の光は気分を落ち着ける効果があり、浴び続けていれば死なないそうです。
BGMにエンヤを流すのはあまりにも安直ですが、ただでさえ分かりにくい状況なのでそこは捻らなくて正解でしたね。
動画前半は落ち着いた空間で癒されますが、
後半からは爆走するスポーツカー・バラを食い散らかす猫・光は約1780万色に変色と
静と動のギャップがすさまじい動画になっていますね。

元ネタは南米某国の富豪が生配信していた動画の切り抜きで、
本来は愛用のスポーツカーと猫の不老不死を祈って光を浴びせる儀式を行っている様子でした。
暴走が始まって8時間逃げ惑ってから配信が終了し、その間は世界的な話題として持ちきりだったのも記憶に新しいですね。
どのSNSでも、この暴走について触れただけでアカウント凍結・永久BAN・戸籍の改ざん・今後一切の乳製品禁止がなされるので、原因は闇の中です。

 アノニマスみたいなマスクとウエディングドレスを身に着けた人に追われて手錠を掴まれる猫の王

アノニマスみたいなマスクとウエディングドレスを身に着けた人に追われて手錠を掴まれる猫の王です。

元ネタは一切不明、音もなく、数秒間家の中をグルグル追いかけまわして終了のこの動画。
一時は「AI生成なのではないか」との声も上がりましたが、そんなわけはありません。
だって、AIだったら、もっと、なんというか、あれだから、こんな発想が思い浮かぶAIがあるわけないからですね。
仮にAIだったとして、この発想力や、作るまでの手間を考えると、結局ほぼ人力ですね。うん、むしろ人力ですね。ですよね。よかった。

こんな話ばかりしているとせっかくの動画も楽しく見られなくなってしまいますね。
猫ミームって、いいもんですね~。

 

はい

本日のコラムは以上です。いかがでしたか?
いかがでしたかと言われても……時間の無駄だったというか……。